二冊目を出すために必要な、一冊目の売れ行きと著者の人間力。
この2つが揃っていることが理想ですが、なかなか難しかったりします。
では、このどっちかが欠けていた場合、どうすれば補うことができるのでしょうか。
まず、一冊目の売れ行きがよくなかった場合、同じ出版社で二冊目を出版するのは、かなり難しいです。
そういう時は、出版社が信頼している人に間に入ってもらって、代わりに売り込んでもらいましょう。
狙い目は編集プロダクションです。
著者が直接、出版社に売り込むと、その著者の一冊目の売れ行きはすべて見られてしまいます。
そして、売れているか、売れていないかで判断されてしまいます。
しかし、出版社が信頼している人に間に入ってもらって売り込むと、出版社から「あなたがそこまで言うなら…」となるのです。
次に、著者の人間力です。
人間力が欠けているということは、なかなか表面化しません。
誰も言ってくれないので、あなた自身が感じるしかないんです。
担当編集者の態度がちょっとよそよそしいとか、電話をしても乗り気ではないとか…、そう思ったら、これまでの自分の言動を振り返ってください。
そして、「嫌われたかな」と思ったら、同じ出版社は諦めて、違う出版社に売り込みましょう。
よそよそしいということは、もうその人と一緒に仕事をしたいと思っていないはずです。
つまり、いくらそこで企画を売り込んでも、可能性は低いです。
もう、そこは、売れている、売れていない、じゃないんです。
心情的な問題ですからね。
なので、著者側は察してください。
それなのに、「売れたんだから、いいじゃん」と売り込むより、次の出版社に売り込んだ方が確実です。
売れているんだから、つぎの出版社に行っても、企画は通りやすいですからね。
ということで、どちらかが欠けているだけなら、巻き返しはできます。
あきらめないで、次の手を考えるようにしてください。